話題の VR SNS 【Resonite】とは

2023年10月28日土曜日

report VR SNS





こんばんは。
VR SNS といえば、VRChat と cluster の2つを思い浮かびますが、もっと VR SNS を楽しむ人々は、Virtual Cast や RecRoom、NeosVR を連想することがほとんどです。

そんな中、X のポストで頻繁に目にする VR SNS があります。それは、今回紹介する、Resonite です。

今回、Resonite のことをあまり見受けられない部分を中心に触れてながら、ご紹介しようと思います。


Resonite は NeosVR の開発陣から生みだした VR SNS 



Resonite とは、NeosVR の開発陣から生みだされた VR SNS です。利用開始は、現地時間 2023年10月6日(日本時間 2023年10月7日)から。

一連の SNS の投稿を見る限り、かなり好印象であることがわかります。しかし、対応OSが Microsoft Windows と書かれているのが現実のため、それ以上のことは完全にブラックボックス化されています。


Resonite を遊ぶ際に必要な真のスペック要件は?


ここからは、Resonite を遊ぶ際の入口となるスペック要件を解説します。
まず、Resonite を遊ぶ際に必要な真のスペック要件は、下記のとおり。


Resonite を遊ぶ際に必要な真のスペック要件


・対応OS:Windows 10(Windows 11でも動作するとの報告が多数あり)、Linux ディストリビューション(Steamでは、Ubuntuを推奨。Linux を標準OSとしている Steam Deck は問題なく動きます)
・CPU:2コア / 4コアのCPUであれば動く。できれば4コア以上のCPUが望ましい
・GPU:NVIDIA GTX750からNVIDIA GTX2070以上のGPUであれば問題なし
・DirectX:Version 11 であればOK(Windows 10 を持っているのれあれば、それに対応させた方が一番よい)
・メモリ:8GB / 16GBのメモリであれば動く。できれば16GB以上のメモリが望ましい
・ストレージ:最低2GBから最高20GBの空き容量があれば遊べます
・インターネット:光回線経由でインターネットを楽しむのであれば問題なし。しかし、置き型5Gホームルーターでも遊べることは不可能ではないため、置き型ホームルーターをお持ちであれば、5G対応が一番望ましい
・対応VR機器:SteamVR と Oculus SDK であれば問題なし。基本的にPCVRではないと現時点で遊べない
・パソコン単機で遊ぶ:キーボード操作、マウス操作には対応。しかし、フルコントローラに対応しているかの記述が Steam のサポートリストの記載がないため、フルコントローラを最初から使わないことが大前提と言えます
・VR機器単体で遊ぶ:公式HPにて確認した結果、Quest単機、PICO単機、HTC VIVE単機でResoniteを遊ぶことができない
・スマホで遊ぶ:Apple の App Store や Google の Google Play Store に専用アプリが存在しないため、スマホ単体でResoniteを遊ぶことができない
・配布先:Steam のみ


上記の真のスペック要件を読む限り、現状、PCVR か デスクトップモードで遊ぶしか方法がありません。まだリリースして間もない VR SNS のため、Quest単機、PICO単機、HTC VIVE単機で VR SNS を楽しむ日が突然来るということは、まずないと思っても構いません。


そして、対応OSを読むと、Microsoft Windows の他に Linux ディストリビューションが対応していることは、かなり大きな意味を現します。

Valve は Linux でゲームを遊ぶ方々の要望を叶うため、Steam OS の開発、Steam で配布されているゲームのLinux対応化を積極的に進めています。その結果、Steam に配布されている VR SNS であれば基本、Microsoft Windows 以外に Linux で VR SNS を楽しむことができるようになっています。


ここ最近、Apple がゲーム分野に大きなパワーを注ぎ込んでいる関係上、Apple 製品(Mac、iPad、iPhone)でゲームを遊ぶ方々が増えています。もしかしたら、Apple 製品のみで VR SNS を楽しむ日がもうすぐそばまで迫っているかもしれません。


各主要メディアの報道で分かった、Resonite のこと


各主要メディアの報道文を中心に、慎重に解読を進めて見ました。その結果、下記の真実と事実が判明しました。


解読結果


・Yellow Dog Man Studios は「Resonite」をリリース
・Yellow Dog Man Studios とは、NoesVR の開発陣によって設立された、チェコ・オストラヴァのスタートアップ企業
・発端は、チェコの Solirax社が開発陣と仮想通貨に関する開発方針で協議が行われ、NeosVRの開発に停滞が起きる。その結果、「NeosVR」の経営陣と「NeosVR」の開発陣の対立が勃発し、NeosVR の開発陣がチェコの Solirax社の元から離れ、チェコ・オストラヴァに Yellow Dog Man Studios を立ち上げ、現地時間 9月23日に「Resonite」を発表。現地時間 10月7日から「Resonite」をリリース
・NeosVR と Resonite は、会社が異なれば、運営陣(開発陣と経営陣)が違うため、全く異なる VR SNS と理解すれば問題ない
・Yellow Dog Man Studiosは「Resonite」を「第二の我が家」を目指している
・NeosVRからアカウント情報やインベントリを Resonite に引継ぎぐことが可能
・対応OSは、Microsoft Windows 。しかし、Steam 経由で Resonite を配布している関係上、Ubuntu や Steam OS 上で Resonite を動かせる
・PCVR とデスクトップモードでのプレイが Resonite の基本
・Quest単機、PICO単機、HTC VIVE単機でのプレイには非対応
・NeosVR と Resonite とは全く別物であり、Resonite は新しく誕生した VR SNS
・NeosVR でプレイしてきた日本人プレイヤーが Resonite を触れ、かなり好印象で Resonite を楽しんでいるとの投稿が多数存在


解読結果から分かることは、そもそも Resonite は元 NeosVR の開発陣のメンバーが NeosVR の経営陣との対立でメンバーが離脱し、チェコの第三の都市 オストラヴァ で設立した Yellow Dog Man Studios によって生みだされた VR SNS であることは間違いありません。



SNS の投稿から読み解く、Resonite の軽さ問題


では実際に Resonite をプレイする際にどれぐらいの軽さがあるのか。Resonite をプレイしたことがある方々の投稿から1つずつ、読み解いていきました。

実際に見受けられた投稿は、下記のとおり。


・GT1030でResoniteうごかしてみた。デスクトップモードでチュートリアルワールドでのFPSが17FPSぐらいしか出ない
・ROG Allyに Resonite 入れてデスクトップモードでちょっと使ってみた。NeosVR と同様、ROG Ally バインド設定をしないと使えない
・デスクトップモード(GPUに RTX3060)で60FPSぐらいは出る
・Steam の解像度を720pに下げれば、Resonite でのプレイは問題なし



素直な受け止めを言うと、NeosVR とそこまで変わらないのが大きなネックですね。
GPUに RTX3060 を搭載した状態でResoniteのデスクトップモードだと60FPSしか出ず、GT1030だと17FPSしか出ないのは、 NeosVR と Resonite は共に重量級の VR SNS であることは確かです。 



供給過多に近づく VR SNS 業界


今現在、多くの VR SNS が勢力を広げる一方、VR SNS(ソーシャルVR)から撤退する事業者が少なくないです。

日本企業だと、DMM の ConnectChat が VR SNS から撤退。Microsoft は2017年に買収した AltspaceVR を2023年に VR SNS から撤退と VR SNS 業界の供給過多ぶりが伺えます。
はっきり言えば、これ以上、VR SNS を増やしてはならず、VR SNS が次々と相次いで立ち上がると、VR SNS の供給過多に陥り、供給過多から安定的な VR SNS の供給へとシフトするには、ビジネス面も技術的にも、かなり難しい舵取りとなるのは間違いありません。

今回の Resonite の誕生で NeosVR の衰退は避けられません。複数の VR SNS に出入りすると、これ以上の VR SNS のアカウントを抱えるのは大きな危険を負うリスクとの戦いになります。
 
しかし、他の VR SNS を飽きたユーザーからすれば、Resonite は良い選択になると思います。他の VR SNS とは違い、Resonite は VR とデスクトップモードへの切り替えがオプションの設定で自由かつ、自動で切り替わることができるのは、VR SNS を好むユーザーからの声で多く見られます。それが他の VR SNS とは違う、Resonite の良さではないでしょうか。



さいごに


今回は話題の VR SNS 【Resonite】についてご紹介しました。
本当は note に Resonite のことをご紹介したかったですけども、note だと Resonite のことをスムーズに投稿できてしまう欠点があるため、今回はここで書かせてもらいました。

新しい VR SNS が誕生することは非常に喜ばしいことですけども、その一方で Resonite が誕生した背景で NeosVR の経営陣と NeosVR の開発陣が対立し、結果的に NeosVR から代わる VR SNS をチェコから誕生しまったことは、VR SNS 業界の闇がチラッと覗かせた瞬間ですし、Resonite の誕生は NeosVR の経営陣にとってマイナスプロモーションになったことは事実で仕方がありません。


もし、VRChat の経営陣と VRChat の開発陣が対立してしまえば、NeosVR の開発陣が Resonite を立ち上げるかのように、VRChat の開発陣が VRChat に代わる新しい VR SNS を作り上げてしまうのでは? と強い懸念を持ってしまったのは、とても良い事ではありません。


パンデミックからアフターコロナに変わっていく中、VR SNS の生き残りをかけた戦いで VR SNS の主要ユーザーを利用し、各 VR SNS のMAUをどう維持していくのか。どう持続性を作り上げ、それを維持できるのか。

温かい目で見守りながら、今日も VR SNS の今を追い続けます。


さいごまで読んでいただき、ありがとうございました。




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